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映像制作用語集
映像制作に関する用語をご紹介
ダビング
映像用語としては2つの意味があります。(1)映画・放送などで、台詞(せりふ)や音楽など別々に録音されたものをミックスし、音響表現して一本のサウンドとする作業。(2)すでに録音・録画されているテープ・レコードなどから、新たなテープに再録音・再録画をすること。 ─── です。一般用語としては、いわゆるコピー、プリントという意味で使われていますが、映像制作では、元テープの内容にさらに画や音を加工しながら別のテープまたはトラックに記録することをいいます。
テロップ
画面の映像の上に出てくる文字、いわゆる「字幕スーパー」のことを指します。本来は、television opaque projector の省略形で、TV放送で、字幕などをテレビ-カメラを通さないで直接送信する装置。また、その装置による字幕や絵のことをいいます。また、別に「スーパー」というのは、スーパーインポーズ(superimpose、「重ねる」)の省で、これはTV技術で、映像に字幕やスポンサーのロゴマークその他の図形などを重ねる(合成)映像効果をいいます。
現在では、編集機材の発達により、手軽に映像加工が施せるようになりましたが、特に最近では、どんなTV番組にも、テロップが多用氾濫して、画面が煩わしいとの弊害も指摘されています。

チャプター
チャプターとは、本来は本でいう“章”のことですが、映像制作でのチャプターも同様に、映像のシーンや場面ごとにあらかじめ「区切れ」を入れておくことで、音楽CDの曲を飛ばすように、シーンや場面ごとにジャンプする再生を可能にするための映像の「もくじ」のことです。映像のシーンごとにあらかじめ「区切れ(チャプター)」を入れておくことで、視聴者が自分の観たい映像にすぐにたどり着くための役目を果たします。チャプターは、DVDやCDなどで設定することができます。目的のチャプターの頭出しを呼び出すことを、チャプターサーチするといいます。

タイムコード
映像の一齣一齣に入れる絶対値の番号。 通常8桁の数次で、○○時○○分○○秒○○フレーム(表示は例えば01:32:23:12)というふうに表します。 タイムコードには、通し番号のノンドロップフレーム(ND)と、実時間に合わせるドロップフレーム(DF)があり、ノンドロップフレームは、全フレームをカウントするタイムコードの規格。正確には29.97フレームで1秒間だが、ノンドロップフレームでは、30フレームで1秒とするため、タイムコードの表示は、実時間よりもやや長くなります。ドロップフレームは、タイムコードで全フレームをカウントすると、実時間よりもタイムコード上での時間が長くなります(30分で約1.8秒)。そこで、この誤差を修正するために、指定したフレームをタイムコードから定期的に抜く方式です。テレビ番組以外は、ほとんど全てがノンドロップフレームを使用しています。
つぶし
擬似夜景(night effect)、つまり昼光下の撮影でアイリスを絞り込み意図的に露出をアンダーにして夜景の効果を得るための手法のこと。日中の屋外で、レンズにそれ専用のフィルターを付けたり、露出を変えたりして、夜のシーンにしてしまうという技術で、別名「アメリカの夜」。昔の西部劇や日本の時代劇などでのロングショットなどでは、よく使われていました。レンズが明るくなり、撮影機材がデジタル化されて大幅に進歩した現在では、あまり使わない手法となっています。