リアクション |
いわゆる受け手の反応のこと。またその反応を描写したカット(画面Aに対する画面B)のことです。例えばストーリーの上で何かすごいことが起きたとします。それがすごいことなのかどうかは「すごい!」という表現があって初めて、視聴者に「すごい」という意味が伝わるわけです。例えば、通販番組のMCのコメントへの出演者の大げさな反応や、画面外からの観客の過剰な歓声は、効果的なリアクションによる演出例といえるでしょう。しかし、ノンフィクションのドキュメンタリー作品などの場合は、人間の共通認識として誰でも持っているものを扱うので、一般的にはリアクションは不要な要素として扱われます。
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ロケハン |
「ロケーション・ハンティング」の略で、ロケーション撮影を行う際の撮影準備の一つとして、撮影場所の下見をすることです。例えば、工場撮影や巨大設備の取材撮影などの場合は、カメラ位置や照明機材の配置などをあらかじめ周到に準備する必要がありますから、ロケハンが不可欠となるわけです。また、 映画の場合などでは、シナリオ制作の前作業として「シナハン」=「シナリオ・ハンティング」というのもあります。なお、ロケハンはまったくの和製英語なのだそうで、アメリカなど海外では、「スカウト(Scout)」という言葉を使っているそうです。
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リージョナルコード |
リージョンコード (region codes)ともいい、DVD-Videoの管理機能の一つで、再生可能地域限定符号のことです。いわゆる市販品のDVDに設定されるもので、世界を6地域に区分し、各々に1から6までの区分コードを設定して、映像ビジネス展開の管理システムを構築しています。その仕組みは、ディスクとプレーヤの両方がそれぞれ固有のコードを持っていて、両者のコードが一致しないと再生できないようになっています。このため、例えば、アメリカで購入したDVDを日本で購入した(日本市場向け)DVDプレーヤで再生することはできません。つまり、このコードを設定することにより、限定地域以外では再生できないようになっているのです。ちなみに日本国は「リージョン番号2」となっています。
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レンダリング |
映像制作におけるノンリニア編集において、作りあげたタイムライン上の映像や音声、エフェクトなどを、まとめて1つの映像ファイルにする操作作業のことです。簡単に言うなら、編集結果を映像として最終的に出力することです。例えば、画像にフィルターをかけたりテロップを乗せたりしたとき、合成して新たな画像を書き出すのです。この作業をしないと、単に編集ソフト上で色々なファイルが順番に並んでいるだけですので、何の意味もありません。元々はコンピュータ用語で、3DCG(3次元グラフィックス)で数値データとして与えられた物体や図形に関する情報を計算によって画像化することを指していました。ちなみに3DCGでは、視点の位置や、光源の数や位置、種類、物体の形状や頂点の座標、材質を考慮して陰面消去や陰影付けなどを行って画像を作成しています。
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ライブラリー |
1.アーカイブス等、映画図書館のような施設。一般には「映像ライブラリー」と呼ばれます。公共・民間を問わずさまざまな映像ライブラリーが存在します。 2.映像制作で、使いまわしできそうな映像を保存確保しておくこと、またはその映像そのもの。「ライブラリー映像」のこと。映像データのデジタル化により、ライブラリー映像を活用することが非常に多くなっています。ライブラリー活用は、作業の効率化と低コスト化はもちろんのこと、作品のクオリティアップにも大きく役立っています。なお、ライブラリーを利用して生産性を高めるには、ライブラリーが「目的に添っているか」「出来がよいか」を見極める目を育てることが必要。ちなみに、長音(ー)を切って「ライブラリ」と書くとコンピュータ用語になりますが、意味は同様です。
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